大学の片隅で事務職員がさけぶ

小さな大学の事務職員がいろんなことをさけびます

ゴールデンウィークにやることは

大学によっては授業回数確保のために、祝日でも通常通りの授業を実施するところもある。今日は土曜日なので、授業を開講しているところも多い。

うちも今日は授業だけれど、私は休みをもらったので5連休だ。やったー。

でも、民間企業によっては4月の29日から長い休みをとれるところもあるみたいで、私の友人も海外に行っている人がいる。

つまり、大学職員は休みが多いというのは幻想なのだな。

 

かといって、どこかに行く予定は入れなかったので、今年は家出本などを読んで勉強するつもりである。大学職員の方が書いているブログなどを見ると、たくさん本や論文などを読み込んで入れ人もいるし、勉強会に参加している人もいる。私はあまり外部の勉強会には参加した人がない。あるのは知っているのだけれど、今一つ効用を感じないのかもしれない。

 

そういえば、こんな記事がある。

なぜ「地方の成功事例」はつぶされるのか | 地方創生のリアル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

簡単に言うと、地域で、地道な努力を重ねながら活動が徐々に拡大し、成果が目に見えてくると、地元紙から全国紙へ載って、役人が事例集に載せたりして、そのうち見学が殺到したり、講演などをしているうちに、中心となっていた人がそちらに力をそがれるようになって、だめになっていく。一方、無償で成功事例を仕入れたコンサルタントが他のところに高い金を提示して売りつける、という話である。

 

どこかで聞いたことがある話ではないでしょうか。大学もそう。大学の成功事例も有償無償の講演会や学会、勉強会などで講演をし、本などに掲載され、見学に訪れる業界関係者に惜しみなく説明する。

……いいことなのだと思いますよ。他の大学の成功事例があれば、それを真似ることもできる。二番手戦略を展開できるわけです。

でもそれって、ブルーオーシャンをせっかく手に入れたのに、レッドオーシャンに自ら変えようとしているようにも見える。国際教養大学のように、他の大学がなかなか真似ることもできないものもあれば、Project-Based Learningのように多くの大学が取り入れることで協働する企業の取り合いになったり、オープンキャンパスも今やどこでも学生主体のものに変わっているものもある。いい事例は共有すればいい、それで大学業界全体が発展すればいいのだ、というのは、正しいことのようにも思えるけれど、結果としてしわ寄せがくるのは、成功事例を作ってがんばっていた小さな大学なのではないか、と思うのです。

結局、業界の集まりにあまり顔を出さないのは、いい事例を聞いてもたぶん真似できないだろうし、自分のところの話をするのもいやだなぁ、と思っているからでしょうね。自分のところの話はできないけれど、相手の話が聴きたい、というのも困った人ですからね。

 

とりあえずはドラッカー非営利組織の経営をもう一度読み直してから、新しい特色として何を打ち出すべきか考えよう。あとはランチェスター戦略の本でも読もうかな。そして、ネットで他大学の事例調べて、他がやっていないようなことを探してみよう。